帽子の内側に入れる花びら型のPCM冷却パッド。Amazonで検索すると、そっくりな見た目の商品がずらりと並ぶ。正直、最初は「デザイン違いの同じもの」だと思っていた。ところが仕様を調べてみると、選び方が変わる分岐点が1つある。凝固温度だ。3製品を並べて、どこが同じでどこが違うのかを整理した。

この記事の結論

  • 迷ったらこれ。最安で、帽子への固定ボタン付き Qoosea PC-MキャップBEST 28℃自然凍結・固定ボタン・折りたたみ可 — ¥1,280
  • 頭を広くカバーしたい人、楽天で買いたい人 cocostar PCMアイスキャップマット 28℃自然凍結・22×22cmの大きめサイズ — ¥1,390
  • 冷たさ優先。出発前に冷蔵庫で冷やして使う人 PRo° ICEキャップ 22℃タイプでより低温・抗菌・国内正規品 — ¥1,620

3つとも「PCM冷却パッド」。では何が違うのか

3製品とも仕組みは同じだ。PCM(相変化素材)という、決まった温度で固体と液体を行き来する素材をパッドに封入してある。素材が溶けるときに頭の熱を吸い取るので、氷のように結露せず、髪も濡れない。溶けたら冷やせば何度でも使える。帽子やヘルメットの内側に入れて使う点も共通している。

違いは「何℃で固まるPCMを使っているか」だ。cocostarとQooseaは28℃タイプ。気温が28℃を下回る場所——エアコンの効いた部屋や車内に置いておくだけで自然に凍結する。一方PRo°は22℃タイプ。凍結には冷蔵庫や冷水が前提になるが、そのぶん低い温度を頭に当てられる。「手軽さの28℃」か「冷たさの22℃」か。ここが最初の分岐点になる。

迷ったらこれ

Qoosea PC-Mキャップ 帽子用冷却パッド ブルー

Qoosea PC-Mキャップ

¥1,280

  • 28℃自然凍結・3製品中最安
  • 帽子に留める固定ボタン付き
  • 半分に折りたたんで持ち運べる
詳細へ ↓

大きめサイズ

cocostar PCMアイスキャップマット 帽子用冷却パッド ブルー

cocostar PCMアイスキャップマット

¥1,390

  • 28℃自然凍結タイプ
  • 22×22cmで頭を広くカバー
  • 楽天市場でも購入できる
詳細へ ↓

冷たさ優先

PRo° ICEキャップ 22℃ レギュラーサイズ アイスパッド

PRo° ICEキャップ

¥1,620

  • 22℃タイプでより低温をキープ
  • 抗菌仕様・国内正規品
  • 保管用アルミパッケージ付属
詳細へ ↓
項目 Qoosea PC-MキャップBEST cocostar PCMアイスキャップマット PRo° ICEキャップ
参考価格 ¥1,280 ¥1,390 ¥1,620
凝固温度 28℃(自然凍結) 28℃(自然凍結) 22℃(より低温)
凍結のしやすさ エアコンの部屋・車内で自然凍結 エアコンの部屋・車内で自然凍結 冷蔵庫・冷水が前提
サイズ 22×22cm レギュラーサイズ(25cm)
帽子への固定 固定ボタン付き —(帽子に入れて使用) —(帽子に入れて使用)
折りたたみ 半分に折りたたみ可
抗菌仕様 抗菌
付属品 アルミパッケージ
登録関連 意匠登録済み 意匠登録済み 商標登録済み・国内正規品
購入先 Amazon Amazon・楽天市場 Amazon
総合スコア 8.9 / 10 8.7 / 10 8.6 / 10

太字=各項目で仕様がより優れる、または優位な項目。「—」=執筆時点で公式情報を確認できなかった項目。価格は執筆時点の参考価格で、変動する場合がある。

28℃と22℃、どちらを選ぶべきか

28℃タイプは「運用の手間」がほぼゼロ

28℃タイプ(cocostar・Qoosea)の強みは、凍結に特別な準備がいらないことだ。エアコンの効いた室内に置いておけば勝手に固まる。外出先で溶けても、冷房の効いたコンビニや車内でしばらく休ませれば復活が期待できる。毎日の通勤・通学、庭仕事の合間、子どもの外遊びなど「こまめに使う」用途と相性がいい。

ただし28℃で固まるということは、頭に当たる温度も28℃前後ということでもある。体温(約36℃)より8℃ほど低い温度が続く、という感覚に近い。「ひんやり気持ちいい」寄りの冷たさで、氷のように冷えるわけではない点は理解しておきたい。

22℃タイプは「冷たさ」を取る代わりに冷蔵庫が前提

PRo°の22℃タイプは、28℃タイプより6℃低い温度で相変化する。数字にすると小さく見えるが、頭に当たる温度が6℃違えば体感は変わりやすい。炎天下の現場作業やスポーツ観戦など「とにかく冷たさがほしい」場面では、こちらの方向性が合う。

引き換えに、気温22℃以下でないと自然凍結しない。真夏の室内でエアコンを22℃以下に設定するのは現実的でないから、実質的に冷蔵庫か冷水で凍らせる運用になる。「出発前に冷蔵庫から出して帽子にセットする」という使い方が基本形だ。外出先での復活は28℃タイプより難しい。

01Qoosea PC-Mキャップ|最安で機能が一番そろっている

どれにするか迷っている人、帽子からのズレが気になる人に。

良かった点

  • ¥1,280と3製品中もっとも安い。
    28℃自然凍結タイプで、エアコンの部屋に置いておくだけで凍結する手軽さも備える。
  • 帽子に留める固定ボタンが付く。
    3製品の中で唯一の装備で、かがんだときや自転車でのズレ落ち対策になる。ヘルメットのインナーとしての使用も想定されている。
  • 半分に折りたたんで持ち運べる。
    カバンに入れておき、現地の冷房で凍らせる使い方がしやすい。
  • 子ども・大人兼用をうたい、意匠登録済み。

気になった点

  • サイズ・重量の公式情報が確認できなかった。
    頭を覆う範囲を重視するなら、22×22cmと明記のあるcocostarの方が判断しやすい。
  • 楽天市場での取り扱いがない。
    楽天ポイントを貯めている人には選びにくい。
  • 冷たさは28℃タイプ相応。
    より強い冷たさを求めるならPRo°の22℃タイプが候補になる。

Qoosea PC-MキャップをAmazonで見る

02cocostar PCMアイスキャップマット|22×22cmで広くカバー

頭全体を広く覆いたい人、楽天で買いたい人に。

良かった点

  • 22×22cmとサイズが明記されている。
    花びら型のパッドが頭頂部から側頭部まで広めにかかる設計で、覆う範囲を重視するなら選びやすい。
  • 28℃自然凍結タイプ。
    エアコンの効いた室内や車内に置いておくだけで凍結し、冷蔵庫を使えばさらに短時間で準備できる。
  • 防水仕様で結露しにくく、意匠登録済み。
  • Amazonと楽天市場の両方で購入できる。

気になった点

  • 帽子への固定ボタンはない。
    帽子に入れて頭で押さえる使い方になるため、激しく動く用途ではQooseaのボタン式が安心だ。
  • 重量の公式情報が確認できなかった。
  • 参考価格はQooseaより110円高い。
    機能差というより販路とサイズで選ぶ製品と言える。

cocostar PCMアイスキャップマットをAmazonで見る 楽天市場で最新価格を見る

03PRo° ICEキャップ|22℃タイプの冷たさで選ぶ1枚

冷たさを最優先する人、出発前に冷蔵庫で冷やす運用ができる人に。

良かった点

  • 3製品で唯一の22℃タイプ。
    28℃タイプより6℃低い温度で相変化するため、頭に当たる冷たさの体感を重視するならこの1枚になる。
  • 抗菌仕様をうたう。
    汗をかく頭のすぐ近くで毎日使うものだけに、この配慮は選ぶ理由になる。
  • 保管用のアルミパッケージが付属する。
    冷蔵庫で保管するときや持ち運び時に使える。
  • 商標登録済みの国内正規品として販売されている。
    類似品が多いジャンルで出どころが明確なのは安心材料だ。

気になった点

  • 気温22℃以下でないと自然凍結しない。
    真夏は実質、冷蔵庫か冷水での凍結が前提になり、外出先で溶けたときの復活は28℃タイプより難しい。
  • 参考価格¥1,620は3製品中もっとも高い。
    差額は最大340円ほどだが、コスパ最優先ならQooseaが先に来る。
  • 冷却の持続時間など詳細スペックの公式情報が確認できなかった。

PRo° ICEキャップをAmazonで見る

まとめ|「見た目が同じ」でも中身の温度が違う

3製品とも1,000円台で、帽子に入れるだけで頭の熱対策ができるという点は変わらない。だから最後は運用スタイルで決めるのが早い。エアコンの部屋に置いておくだけの手軽さを取るなら28℃タイプのQooseaかcocostar。そのなかで最安・固定ボタン・折りたたみと機能がそろうQooseaを、この記事のベストとした。

一方、「ひんやり」では物足りず、しっかりした冷たさがほしいならPRo°の22℃タイプが唯一の選択肢になる。冷蔵庫で冷やしてから出かける、という一手間を許容できるかどうかで決めればいい。見た目がそっくりでも、封入されたPCMの温度設定で使い勝手は分かれる。買う前に確認すべきは、デザインではなく「何℃タイプか」だ。

今回比較した3製品の購入リンク