ベランダがない部屋に住んで3年目。梅雨になるたびに、リビングが洗濯物だらけになる。ソファの後ろにも、カーテンレールにも、気づけばハンガーがぶら下がっている。
問題は乾かないことより、匂いだった。生乾き臭は、換気扇を回しても消えない。地味に地獄すぎる。来客の予定が入ると、前日から洗濯を我慢するようになっていた自分に、ある日ふと気づいてゾッとした。これは家電で解決すべき案件だと。
選んだのはSHARPのCV-SH150(型番CVSH150W)。ハイブリッド方式の衣類乾燥除湿機で、価格.comの除湿機ランキング上位にシャープがずらりと並んでいるのを見て、その中でもレビュー評価が高かった一台だ。
主要スペック
| 除湿方式 | ハイブリッド方式(コンプレッサー+デシカント) |
|---|---|
| 定格除湿能力 | 12L/日(50Hz)/13L/日(60Hz) |
| 最大除湿能力 | 15L/日(衣類乾燥「速乾」時・60Hz) |
| 除湿可能面積 | 木造15〜16畳/鉄筋30〜33畳 |
| 衣類乾燥時間 | 約57分(梅雨時)/約75分(冬季・2kg相当) |
| タンク容量 | 約3.6L(取っ手付き・連続排水対応) |
| 本体サイズ | 幅365×奥行235×高さ645mm |
| 質量 | 約15kg(4輪キャスター付き) |
| 消費電力 | 衣類乾燥時695〜715W/除湿時305W |
| 消臭機能 | プラズマクラスター25000搭載 |
| 参考価格 | 46,000〜48,000円前後(税込・変動あり) |
使って分かった「良かった点」
✓ 良かった点
- 除湿のスピードが桁違い。電源を入れて数分で、タンクの中の水位が目に見えて上がっていく。正直、吸いすぎだろと突っ込みたくなるレベル。以前使っていた無印良品のコンパクトモデルとは、吸い込む力そのものが違うと実感した。
- 生乾き臭が本当に出ない。プラズマクラスター25000が効いているのか、乾燥後に鼻を近づけても嫌な匂いがしない。来客前日に洗濯を我慢する生活から、ようやく卒業できた。
- 1年中使える設計がありがたい。夏はコンプレッサー、冬はデシカントを自動で切り替えるハイブリッド方式なので、季節ごとに家電を入れ替える手間がない。年間通して同じ一台で完結する。
- ワイドルーバーで干し方を選ばない。上下左右にスイングする風が、ソファの裏からカーテンレールまで広範囲をカバーしてくれる。洗濯物の量が多い日でも乾きムラが少ない。
- タンクの水捨てが地味に楽。取っ手付きで持ち運びやすく、フタも隅から開く設計。水を捨てるたびにちょっとした達成感すらある。個人的には、この小さな快適さが一番効いている。
正直に言う「注意点」
⚠ 注意点
- 本体が大きくて重い。約15kg、高さ645mmはコンパクト除湿機の感覚で選ぶと確実に驚く。設置場所は事前に採寸したほうがいい。
- 運転音は静かとは言えない。「強」運転中はテレビの音量を上げないと会話がしづらい。就寝時は「音控えめ」設定に切り替える運用が現実的だった。
- タンクがすぐ満水になる。3.6Lという容量自体は大きめだが、除湿力が高い分、湿度が高い日は1日で満タンになる。連続排水ホースの導入はほぼ前提だと思ったほうがいい。
- 初期投資は決して安くない。5万円弱という価格は、除湿機としては上位クラス。コンパクトモデルとの価格差を、生乾き臭からの解放にどれだけ価値を感じるかで判断することになる。
「部屋干し前提の暮らし」が変わった
導入して一番変わったのは、天気予報を見なくなったことだ。雨の日でも、洗濯機を回すことに何のためらいもなくなった。むしろベランダに干していた頃より、生乾き臭の心配がない分、快適になった気さえする。
厚手のパーカーやジーンズも、フードの内側までしっかり乾く。以前は生乾きのまま取り込んで、着る直前にもう一度匂いを確認する癖がついていたが、その工程が丸ごと消えた。
本体は正直、圧が強い。リビングに置くと存在感がある。それでも、洗濯物の量と天候に振り回される生活から抜け出せたことを考えれば、置き場所の悩みくらいは安いものだと思っている。