社内履きに7,000円超え。正直、最初は「靴下でいいのでは」と思っていた。でも1週間履いて、その考えは静かに消えた。
在宅と出社が半々になってから、オフィスでの足元がずっと気になっていた。革靴のまま一日デスクに座るのは地味に疲れるし、かといって適当なスリッパは脱げやすく、来客のたびに履き直すのも格好悪い。バイト先の更衣室でも同じ悩みを聞いたことがある。「社内で楽な靴、でも安っぽく見えない靴」がなかなか見つからない。
MOONSTAR 810s ET038「BELTEDU」は、その隙間にちょうど収まる一足だった。
MOONSTAR 810s ET038とは何か
810sは、ムーンスターが学生用シューズ・上履きで培ってきた設計技術を、デイリーユースへ落とし込んだライン。「810s(エイトテンス)」という名前は「8割(ちょうどいい)」を意味していて、過剰でも不足でもない、ふだん使いにちょうどいい靴を作るというコンセプトが背景にある。
ET038「BELTEDU」はそのラインの中でも、フィッティングベルトを備えたワンストラップタイプ。もともとは学生の上履きとして開発された構造だが、ノンマーキングソール(床に色や跡が付きにくいラバー底)を採用しているため、室内・屋外の兼用がしやすく、オフィスや自宅の部屋履きとしてもそのまま使える設計になっている。
主要スペック
| 型番 | ET038(BELTEDU) |
|---|---|
| 参考価格 | 7,150円(税込・変動あり) |
| アッパー素材 | ポリエステル/合成皮革 |
| ソール素材 | ラバー(ノンマーキング仕様) |
| 構造 | フィッティングベルト付きワンストラップ |
| サイズ展開 | 23.0cm〜28.0cm(ハーフサイズなし) |
| 足幅 | 2E相当 |
| カラー | BLACK/ICE/STONE |
| 原産国 | 中国製 |
使ってわかった3つの正直な話
1. ベルト1本だけなのに、脱げる気配がない
履いた瞬間、まず気になったのはベルトの位置だった。甲の一番高いところをしっかり押さえる位置に来ていて、ベルトを軽く締めるだけで足全体がホールドされる感覚がある。
普通のスリッポンだと、椅子から立ち上がるたびに「かかとがパカパカする」ことがあるが、ET038はその不安がほとんどない。会議室への移動、給湯室までの小走り、コピー機の前でのちょっとした屈伸——脱げそうで踏みとどまる、あの一瞬の気まずさがなくなった。
2. ノンマーキングソールは、思っていた以上に「気を遣わなくていい」
最初は「床が汚れにくい」程度の意味だと思っていたが、実際に使ってみるとありがたみが違う。フローリングでも、複合フロアのオフィス床でも、黒いこすれ跡がほぼ残らない。給湯室の床が濡れていても、ソールのグリップがしっかり利いて滑る感じがしない。
学生の上履きに使われている技術だと知って納得した。毎日、長時間、いろいろな床の上で使われることを前提に作られているソールは、やはり体感の安心感が違う。
3. 「上履き感」が出るかどうかは、思ったより出ない
正直、購入前に一番気にしていたのはここだった。「学生の上履き由来」と聞くと、見た目がどうしても子どもっぽくなるのではという懸念があった。
実物は、合成皮革のシンプルな一枚仕立てにベルトが乗るだけのミニマルなデザインで、色もICEやSTONEを選べば主張が控えめになる。オフィスでデスクの下から見えても、悪目立ちする感じはなかった。ただし、あくまで「室内履き」の延長にあるデザインなので、来客対応の多い受付や商談スペースで堂々と履くタイプの靴ではない、という前提は持っておいたほうがいい。
サイズ選びで気をつけたいこと
- ハーフサイズがない。
23.0cmから28.0cmまで0.5cm刻みではなく1.0cm刻みの展開。普段0.5cm単位で選んでいる人は、ワンストラップなのでやや大きめ・やや小さめのどちらでも許容範囲かを事前にイメージしておくと失敗しにくい。 - 足幅は2E想定。
幅広の設計なので、足の幅が細い人はベルトをきつめに締めて使う前提になる。逆に幅広甲高の人には相性がいい。 - あくまで室内〜軽い屋外向け。
ノンマーキングソールとはいえ本格的なアウトドアソールではないので、雨の日の長距離移動や悪路での使用は想定されていない。
こんな人に向いている
- 出社日のオフィスで、革靴からラクに履き替えたい人
- スリッパの「脱げやすさ」にストレスを感じていた人
- 在宅ワーク中の部屋履きを、そろそろ買い替えたい人
- 床を傷つけたくない持ち家・賃貸で室内履きを探している人
- アルバイトの制服規定で「靴下NG・室内履きOK」な学生
総評
7,150円という価格を最初に見たとき、正直「室内履きにしては高い」と感じた。だが、学生の上履きとして磨かれてきた「毎日、長時間、いろいろな床の上で使われる」ための設計が、そのままオフィスの足元の悩みに刺さった。
ベルト1本のホールド感、ノンマーキングソールの安心感、そして「上履きっぽさ」を感じさせないミニマルな見た目。派手さはないが、毎日使うものだからこそ、この「ちょうどよさ」の価値が効いてくる一足だった。
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