夏場、外で過ごす時間が長い人ほど避けて通れないのが虫刺されだ。子どもと公園やキャンプに出かければ、帰る頃には親子そろって腕や足を掻いている——というのは、わが家ではすっかり毎年の光景になっている。
市販のかゆみ止めは常備しているのだが、いざという時にバッグの底で見つからなかったり、子どもが掻きむしってしまってから慌てて塗ったり。掻けば掻くほど悪化するのはわかっていても、その場でうまく止められないのがもどかしかった。
そんな「掻く前のもう一手」がほしくて、去年の初夏に見つけたのがこの加熱ペン FZ125だった。持ち歩き始めて、かれこれ10か月ほどになる。
加熱ペン FZ125とは
虫に刺されたあとの部分に、ペン先を数十秒あてて熱と振動を与える、スティック型のケアデバイスだ。塗るタイプのかゆみ止めとは発想が違い、薬剤を使わずに温感と振動で気を紛らわせるという考え方の製品になる。USB-C充電式で、乾電池も薬液も要らない。
本体はサインペンより少し太いくらいで、重さも軽い。ストラップが付いているのでリュックのファスナーにぶら下げておけて、「あの引き出しにしまったチューブ」を探すストレスがない。あくまで個人の感想だが、すぐ手が届く場所に常にある、というのがこの手のアイテムでは一番大事だと感じている。
主要スペック
| 調温段階 | 4段階(約40℃/43℃/46℃/51℃) |
|---|---|
| モード | 加熱モード/加熱+振動モードの2種 |
| バッテリー容量 | 500mAh(メーカー表記で約500回使用可能) |
| 充電方式 | USB-C充電式 |
| カラー | ホワイト |
| 付属品 | 本体、USB充電ケーブル、ストラップ、日本語取扱説明書 |
| 主な使用シーン | キャンプ・釣り・登山・散歩・旅行などの屋内外 |
温度は4段階から選べる。いきなり最高温にすると熱く感じやすいので、個人的にはまず下から2番目くらいで様子を見て、慣れてきたら1段上げる、という使い方に落ち着いた。熱の感じ方には個人差があるので、肌の弱い人や子どもに使う場合は低い段から試すのが無難だと思う。
使ってわかった、3つの本音
1. かゆい部分に「あてるだけ」で手が止まる
いちばん助かったのは、掻く代わりにこれを握る、という置き換えができたことだ。ペン先をあてている数十秒のあいだは手がふさがるので、少なくともその場で掻きむしることはなくなった。かゆみそのものがゼロになる、と断言できるものではないが、個人的には「掻いて悪化させる」流れを断ち切りやすくなったと感じている。
2. 薬液を使わないから、荷物として気が楽
塗り薬だと残量を気にしたり、夏場にバッグの中で漏れないか心配したりする。このペンは充電式で薬液を持たないので、その手の気遣いがいらない。子どもの着替えや飲み物でただでさえ荷物が増えがちな外出でも、「充電しておけば繰り返し使える」というのは地味にありがたいポイントだと思う。
3. 振動モードは好みが分かれる
加熱に振動を足すモードもあって、こちらは温感だけより刺激がはっきりする。自分は振動ありのほうが気が紛れて好きだが、逆に「熱だけで十分」という人もいると思う。2モードを切り替えて自分の好みを探せるのは、こういう体感モノでは嬉しい作りだ。
- 掻く代わりに握る、という習慣に置き換えやすい。
ペンをあてている数十秒は手がふさがるので、その場で掻きむしってしまう流れを止めやすいと個人的に感じた。 - 薬液を持ち歩かなくていい。
USB-C充電式で液漏れや残量の心配がなく、荷物の多い家族での外出でも気楽に持ち出せる。 - 温度が4段階から選べる。
熱の感じ方に合わせて低い段から試せるので、自分に合う強さを探しやすい。 - ストラップ付きで置き場所に困らない。
リュックやテントに引っかけておけて、いざという時にすぐ手が届く。
正直に書く、気になる点
- 効き方には個人差がある。
かゆみの感じ方は人それぞれで、誰にでも同じように合うとは言い切れない。あくまで体感を紛らわせる補助的なアイテムとして捉えるのが現実的だと思う。 - 熱を扱う製品なので使い方に注意がいる。
高い温度段では熱く感じやすい。肌の弱い人・子ども・傷口や広範囲には無理に使わず、低い段から短時間で試すのが安心だ。 - 症状が強いときは医療機関を優先すべき。
腫れがひどい、痛みが続く、アレルギーが疑われるといった場合は、このデバイスに頼らず皮膚科などを受診してほしい。
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こんな人に向いている
キャンプや釣り、公園遊びなど屋外で過ごす機会が多く、そのたびに虫刺されに悩まされている人に向いている。子どもと一緒に外へ出かけることが多い家庭、塗り薬を持ち歩くのが面倒な人、薬液を使わずに繰り返し使えるものを備えておきたい人にも合うと思う。逆に、確実な効果を薬に求めたい人や、腫れ・痛みが強く出やすい体質の人は、市販薬や皮膚科の受診を優先したほうがいい。特に小さな子どもに使う場合は、熱を扱う製品である点に注意し、低い温度段から短時間で、必ず大人が付き添って使ってほしい。あくまで「掻く前に握るもう一手」として持っておくアイテムだ。
総評
加熱ペン FZ125は、かゆみを劇的に消してくれる魔法の道具ではない。できるのは、掻いて悪化させる前にワンクッション置くこと——ただそれだけだ。それでも、屋外で過ごす時間が長い人や、子どもの虫刺されに悩まされがちな家庭では、その「ワンクッション」があるだけで安心感がだいぶ違う、というのが10か月使ってみた個人的な実感だ。
2,780円前後という価格と、充電して繰り返し使える手軽さを考えると、夏のキャンプ前に一本カバンに忍ばせておく価値はあると思う。効き方には個人差があるので、まずは低い温度から自分の肌で試してみてほしい。