後輩に「どっち買えばいいですか」と聞かれて、即答できなかった。バイト代3ヶ月分か、1ヶ月半か。同じS10チップを積んでいるのに、この価格差は何に化けているのか。学生の財布に合わせて、正直に線を引く。
この記事の結論
- 初めてのApple Watchで、予算重視の人 Apple Watch SE 3BEST 通知・Suica・運動記録が中心なら十分 — ¥42,800〜
- 体調管理・バッテリー持ちを最優先したい人 Apple Watch Series 11 心電図・血中酸素・高血圧通知に対応 — ¥64,800〜
スペック徹底比較
| 項目 | SE 3BEST | Series 11 |
|---|---|---|
| 参考価格 | ¥42,800〜 | ¥64,800〜 |
| チップ | S10 | S10 |
| ディスプレイ | 常時表示OLED(Ion-X) | LTPO3常時表示OLED・耐擦傷性2倍のIon-X |
| 心電図アプリ | — | 対応 |
| 血中酸素 | — | 対応 |
| 高血圧パターン通知 | — | 対応(新機能) |
| 睡眠時無呼吸通知 | 対応 | 対応 |
| 皮膚温センサー | 対応 | 対応 |
| ダブルタップ操作 | 対応 | 対応 |
| バッテリー(通常) | 最大18時間 | 最大24時間 |
| バッテリー(低電力) | 最大32時間 | 最大38時間 |
| 高速充電 | 15分で最大8時間分 | 15分で最大8時間分 |
| ケースサイズ | 40mm/44mm(アルミ) | 42mm/46mm(アルミ・チタニウム) |
| 耐水性能 | IPX8・50m耐水 | IPX6X・50m耐水 |
| 総合スコア | 9.3 / 10 | 8.8 / 10 |
太字は2モデルの中でもっとも優れる値。「—」は執筆時点で確認できなかった、あるいは非搭載の項目。価格は変動するため購入前に必ず最新価格を確認してほしい。
同じチップ、違う財布へのダメージ
SE 3もSeries 11も、中身はどちらもS10チップ。処理速度も基本の操作感も大差はない。通知が来る、アプリが開く、文字盤が動く——その体感はほぼ同じだと思っていい。
差が出るのはそこから先だ。ディスプレイの明るさ、健康機能の深さ、バッテリーの持ち時間。見た目はほぼ同じ角丸の四角なのに、中に詰め込まれているセンサーの量がまるで違う。2万2000円の差は「性能」というより「保険の厚み」に近い。
学生の生活に、その差はどう当たるか
健康機能:使う前から「ないと不安」にはならない
心電図、血中酸素、高血圧の通知。Series 11だけが持つこの3つは、体に何か気になる兆候が出てから初めて価値を持つ機能だ。20代前半の体に、この3つが今すぐ必要になる場面は正直そう多くない。個人的には、この機能差だけで2万2000円を払う理由にするのは、学生の生活実態からすると早すぎると思う。
一方で睡眠時無呼吸の通知と皮膚温センサーはSE 3にもある。徹夜明けの生活リズムが荒れがちな学生にとって、実は一番刺さる機能はここだったりする。
バッテリー:18時間か24時間か、講義の合間で差が出る
SE 3の18時間は、朝7時に外して充電、夜まで使うと帰宅時点でギリギリ。1限から夜のバイトまでフル稼働する日は、途中で切れることがある。Series 11の24時間なら、その6時間分の余裕がそのまま「充電を忘れても平気」に変わる。バイトのシフトが不規則で毎日の生活時間が読めない人ほど、この差が効いてくる。
耐久性:バイトも部活もするなら地味に効く
Series 11のディスプレイガラスは耐擦傷性能が2倍になっている。飲食バイトの厨房、部活の練習、自転車通学——手首を酷使する生活を送っているなら、傷のつきにくさは見た目以上に体感差が出るポイントだ。
2万2000円は「今すぐ使う機能」に払うか「保険」に払うか
SE 3で足りるかどうかは、結局この一点に尽きる。心電図や血中酸素は「何かあったときのための保険」であって、日々の生活を便利にする機能ではない。対してバッテリー6時間分と耐擦傷ガラスは、毎日の生活で実際に触れる差だ。
「万が一の健康管理まで今からApple Watchに任せたい」なら、その2万2000円は保険料として妥当。「通知とSuicaと運動記録が快適に使えれば十分」なら、SE 3で完全に事足りる。ここを自分の生活に照らして決めるだけで、後悔はかなり減る。
01Apple Watch SE 3|通知・Suica・運動記録なら、これで十分
→ 初めてのApple Watchで、予算重視の人に。
良かった点
- Series 11と同じS10チップ。通知が来る、アプリが開く、文字盤が動く——日常の操作感に大差はない。
- 睡眠時無呼吸通知と皮膚温センサーは搭載。徹夜明けで生活リズムが荒れがちな学生には、実はここが一番刺さる機能だったりする。
- 初めてのApple Watchで、まず試したい人にちょうどいい価格。バイト代から捻出する予算重視の人にも現実的な選択肢になる。
気になった点
- 心電図・血中酸素・高血圧パターン通知は非対応。体調に不安がある人には物足りない。
- バッテリーは最大18時間で、フル稼働の日はギリギリ。1限から夜のバイトまで動く日は途中で切れることがある。
02Apple Watch Series 11|体調管理まで任せたい人の一台
→ 持病や体調の不安があり、バッテリー持ちも妥協したくない人に。
良かった点
- 心電図・血中酸素・高血圧パターン通知に対応。体に気になる兆候が出たときに価値を持つ、いわば「保険」の機能が揃う。
- バッテリーは最大24時間。SE 3より6時間長く、生活時間が不規則でも「充電を忘れても平気」に変わる。
- ディスプレイガラスの耐擦傷性能が2倍。飲食バイトの厨房や部活の練習、自転車通学など手首を酷使する生活でも安心感がある。
気になった点
- SE 3より2万2000円高い。心電図や血中酸素は、使わないまま数年経つ人も珍しくない機能でもある。
- 学生の生活実態からすると、健康の重い管理機能はまだ必要ないケースも多い。体調管理を本格的にしたい人向けの一台と割り切ったほうがいい。
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どちらを選ぶべきか
学生という条件だけで見るなら、SE 3で十分満足できるケースが大半だ。心電図や血中酸素は、使わないまま3年経つ人も珍しくない。逆に体調管理に不安があったり、バッテリー持ちで妥協したくない人は、Series 11の2万2000円を「安心を買うコスト」として割り切っていい。
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