夜中に何度も寝返りを打って、朝起きたら首が凝っている。枕を高くしても低くしても落ち着かず、気づけば枕を半分はみ出させて寝ている。そんな状態が続いていた。枕なんてどれも似たようなものだろうと思っていたが、「ヒツジのいらない枕」という名前のインパクトに釣られて試してみたら、寝返りの回数そのものが変わった。
名前の由来は「羊を数えなくても眠れる」という意味らしい。正直、名前だけなら眉唾ものだと思っていた。ただ黒い網目状の高反発ウレタンという、他の枕とは見た目からして違う構造には理由があった。
ヒツジのいらない枕 HTとはどんな枕か
表面が三角形を組み合わせた立体的な網目構造になっている高反発ウレタン枕。頭を乗せると、この網目が体重を分散させながら適度に沈み込み、それ以上は沈まずに支える。低反発のように頭が埋もれる感覚ではなく、かといって硬すぎて跳ね返される感覚でもない。仰向けでも横向きでも、首から肩にかけてのラインが不自然に曲がらない高さで安定する。カバーは通気性のよい厚手のニット素材で、洗濯機で丸洗いできる。
主要スペック
| 型番 | HT |
|---|---|
| 素材 | 高反発ウレタン(三角格子構造) |
| カバー | ニット素材・洗濯機丸洗い対応 |
| 対応寝姿勢 | 仰向け・横向き |
| お手入れ | 本体は陰干し推奨、カバーは洗濯可 |
| 参考価格 | 通常15,800円 → 13,430円(税込・変動あり) |
枕の硬さやフィット感は体格や寝姿勢によって感じ方が変わる部分なので、以下はあくまで自分の体感である点は先に断っておきたい。
使って分かった「良かった点」
✓ 良かった点
- 寝返りの途中で頭が持ち上がらない。
低反発枕だと寝返りの瞬間に頭がいったん深く沈んだ枕から抜け出す感覚があったが、この枕は網目構造が適度に反発するので、寝返りが自然な流れで進む。夜中に目が覚める回数が体感で減った。 - 横向きで寝ても首が曲がりにくい。
横向きになると肩の分だけ頭の位置が高くなるが、網目構造が肩の下でしっかり支えつつ頭の下は適度に沈むため、首の角度が仰向けのときと大きく変わらない。横向き寝が多い人には効果を感じやすいはずだ。 - ムレにくく、夏場でも寝苦しさが少ない。
網目構造自体が空気の通り道になっているうえ、カバーも通気性がよい。低反発枕特有の「頭の下だけ熱がこもる」感覚がほとんどない。 - カバーを外して丸洗いできる。
汗や皮脂が気になる季節でも、カバーだけ気軽に洗濯できるのは地味にありがたい。清潔さを保ちやすく、長く使う前提の枕として理にかなっている。
正直に言う「注意点」
⚠ 注意点
- 低反発の柔らかさに慣れていると硬く感じる。
頭が包まれるような柔らかい寝心地を求めている人には、この枕の反発力は硬めに感じられる可能性がある。好みが分かれる部分なので、柔らかい枕が好きな人は要注意。 - 最初は独特のニオイがする。
ウレタン素材特有のニオイが箱を開けた直後はする。数日陰干しすれば気にならなくなる程度だが、届いてすぐ使いたい人は覚えておきたい。 - サイズ・高さの選択肢が限られる。
体格に合わせて細かく高さを調整できるタイプではないため、自分に合う高さかどうかは実際に使ってみないと分からない部分がある。
羊を数える前に、寝返りの回数が減った
枕を変えただけで劇的に眠りの質が変わる、というのは正直言い過ぎだと思っている。ただ、寝返りのたびに目が覚めていたのが、気づけば朝までまとまって眠れている日が増えた。それだけでも、参考価格1万円台の投資としては十分に見合っていると感じる。
「ヒツジのいらない枕」という名前は伊達ではなく、羊を数える必要があるかどうかはともかく、寝返りに気を取られずに眠りに入れるようになったのは事実だ。低反発の柔らかさが好みでないなら、一度試してみる価値はある。