ヘッドホンを選ぶとき、多くの人がまず気にするのは音質だろう。しかし最近は、外出先で身につけるアイテムとしての「見た目」も同じくらい重要になってきている。カフェでも電車の中でも、ヘッドホンは顔の横で常に人の目に触れるパーツだからだ。

そんな中、発売されたばかりのCMF by Nothing Headphone Proは、デザインとサウンドという二つの軸を、どちらも妥協せずに高いレベルでまとめてきた一台だ。学生の一人暮らしにも似合う、価格・見た目・実力のバランスを見ていきたい。

CMF by Nothing Headphone Proとは

CMFはNothingが展開するサブブランドで、手が届きやすい価格帯でもデザイン性を犠牲にしないというコンセプトを掲げている。今回のHeadphone Proは、そのCMFの世界観をオーバーイヤーヘッドホンという形で体現したモデルだ。

透明感のあるハウジングと、無機質になりすぎない曲線的なフォルムの組み合わせが特徴で、Nothingシリーズに共通する「中身の構造を見せる」デザイン言語が踏襲されている。ケーブルやガジェットが並ぶ生活の中で、ひとつ置いてあるだけで空間の印象が変わるようなプロダクトだ。

主要スペック

型番B175
ブランドCMF by Nothing
カラーライトグレー
装着方式オーバーイヤー(密閉型)
参考価格15,800円
主な使用シーン通学・通勤、カフェでの作業、自宅でのリスニングなど

ファッションアイテムとして見るデザイン

CMF by Nothing Headphone Proのイヤーカップは、外側から内部の質感がうっすらと透けて見える仕上げになっている。無機質な白一色のヘッドホンとは違い、素材そのものの表情を見せることで、身につけたときに「アクセサリーを着けている」ような印象を与えてくれる。

ヘッドバンドから伸びるアームの継ぎ目や、ハウジングとイヤーパッドの境界線まで丁寧に作り込まれていて、正面からだけでなく、横から見たシルエットも意識してデザインされているのがわかる。私服はもちろん、シンプルめなアウターとの相性も良く、ファッションの一部として持ち歩ける完成度に仕上がっている。

音質面での仕上がり

見た目だけが先行しがちなデザイン重視モデルの中には、肝心のサウンドが平凡なものも少なくない。しかしCMF by Nothing Headphone Proは、低音の輪郭がしっかりしていながら中高音域も埋もれず、バランスの取れたチューニングに仕上がっている印象だ。密閉型らしい安定した音の重心と、オーバーイヤーによる遮音性の高さも、日常使いでの満足度に直結するポイントだと思う。

デザイン性を前面に出したプロダクトでありながら、サウンド面でも実用に足る仕上がりにしてきているところに、CMFというブランドの本気度がうかがえる。

✓ 注目したいポイント
  • 透明感のあるハウジングで、被った状態でも存在感のあるデザイン。
    無機質になりすぎず、アクセサリー感覚で身につけられる仕上がり。
  • 低音の輪郭と中高音のバランスが取れたサウンドチューニング。
    デザイン重視のモデルにありがちな音質の物足りなさを感じさせない。
  • 密閉型オーバーイヤーによる遮音性。
    電車内やカフェなど、周囲の音が気になる環境でも集中して聴ける。
  • 15,800円という価格帯でデザイン・音質を両立。
    学生や新社会人にも手が届きやすいライン。

気になる点

⚠ 注意点
  • 発売されたばかりのモデルのため、長期使用のレビューはまだ蓄積されていない。
    経年での装着感やバッテリー劣化などは今後の情報を待ちたい。
  • オーバーイヤー型のため、コンパクトさを重視する人には持ち運びサイズがやや気になる可能性がある。
    普段イヤホン中心の人は装着感の違いを試しておくと安心。

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こんな人に向いている

通学中や講義の合間、カフェでの勉強や作業中など、ヘッドホンを一日を通して身につける時間が長い学生に向いている。周りと被らないデザインのアイテムを探している人や、音質を妥協せずにファッション性も両立させたい人には特に相性がいいと思う。逆に、とにかくコンパクトさや軽さを最優先したい人には、オーバーイヤー型であることを踏まえて検討してほしい。

総評

CMF by Nothing Headphone Proは、ファッションアイテムとしての完成度と、ヘッドホン本来の音質という、両立が難しい二つの要素を高いレベルでまとめてきた新作だ。発売されたばかりで長期使用の知見はまだ少ないものの、デザインと音質、どちらも妥協したくない人にとって注目すべき一台だと言える。

15,800円前後という価格を考えると、初めてこだわりのヘッドホンを選ぶ学生にとっても手を伸ばしやすいラインだと思う。